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文楽「伊賀越道中双六」

演劇

文楽の公演を見に国立劇場へ行った。
昼夜通しでやる演目だったので一日ぶっ通しで見たんだけど、意外と疲れないで最後まで元気に楽しめた。二部のときは睡魔に襲われることもなく。文楽で寝なかったの初めてだ。
唐木政右衛門の人形遣いの吉田玉女さん、お人形と一心同体な動きがかっこよかった。雪の降る竹薮での立ち回りの緊張感や、〈岡崎の段〉での黙々と煙草を刻みつづける場面が印象的。
文楽って、お人形さんが自由に動きやすいよう人形遣いが手伝ってあげている、というふうにこれまでは見えていたけど、玉女さんは手助けしてるというよりも足並みそろえて二人一緒に動いているような感じで、こういうのもあるのか、と自分にはすごく新鮮だった。お人形と人形遣いが対等な関係、お互いに体の一部になってるみたい。
〈藤川新関の段〉の「引抜き」っていうのも面白かった。登場人物が望遠鏡で覗いた景色を、舞台で実際に見せてくれる演出。
長い時間観ていたら心に余裕が出てきたのか、今回は今まで見逃していたような部分にも目を向けることができた。