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鈴本 5月上席 夜の部

GW中は月曜日も大体の美術館が開館している。せっかく上野に来たからと寄席の前に若冲展に行ったら、入館が60分待ちで館内も大混雑だった。日本画ブームおそろしい。

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・市馬 「のめる」
やっぱり上手だなぁ。安定感がある。
ホンキートンク 「漫才」
弾さんの前髪がサラサラなのは、曲の前奏でターンした時にふわっとなびかせるためのような気がしてきた。
・さん喬 「替わり目」
奥さんが優しい。仲良くてうらやましくなる夫婦だ。
・喜多八 「ぞめき」
久しぶりに寄席の番組の流れで見る喜多八さん。落語会も好きだけどやっぱりこっちも好き。ぞめき、前から音源では何度も聴いてたので初めて生で見れてうれしかった。
・仙三郎社中 「太神楽」
仙三郎社中はさわやかでいいなぁー。時間調整で短めだった。
・権太楼 「井戸の茶碗
出てきた時の拍手が熱い。超歓迎ムード。トリだし今回は前売りも売ってるから権太楼さんを目当てに来てるお客さんがほとんどなんだろうけど、それにしても熱烈な拍手でびっくりした。落語もテンション高い。権太楼さんはけっこう笑いを取りに行く感じなんだ。会場のお客さんが一つになって笑っててすごかった。ファンが多いのも納得。

第68回 扇辰・喬太郎の会

国立演芸場で、同期二人の勉強会。
最近、扇辰さんの無双っぷりがものすごい。敵なし。比べるものじゃないけど、誰も敵わないくらい良い。今の扇辰さんを生で見られてることの幸せ。
一席目の「藁人形」は、冒頭でサラッと言ったことが最後に生きる。それを言いたいためだけに作った設定じゃないのかというツッコミはあるけど、なるほど!と感心できるサゲは楽しい。
もう一席は「紫檀楼古木」のネタ下ろし。ラオ屋さんという職業があることを初めて知った。
喬太郎さんは「反体俥」と「三軒長屋」。
体力使いそうな「反体俥」。膝を痛めてるのに…と言いながらも、正座したまま座布団の上で飛んだり跳ねたり。
「三軒長屋」もネタ下ろしだけど前から演っていたかのように自然だった。
二人ともどんどん良くなっていく。楽しい会だった。

末広亭 4月下席 昼の部

久しぶりに寄席に行った。土曜のせいか予想より混んでいた。
・あおもり「牛ほめ」
前に見た時からさらに進化していた。
・小のぶ 「寄合酒」
耳を澄まさないと聞き取れないくらいの、半分透けてるみたいな声。でも話し方が丁寧で心地いい。何人かで集まってワイワイする系の噺は楽しい。
・馬るこ 「鴻池の犬」
馬るこさんは笑点特大号に出てるからわりと知ってる気になるけど、生で見るのはまだ2回目くらいなんだった。今日ちょうど来年春の真打昇進が発表されたみたい。おめでたい。
ホンキートンク 「漫才」
寄席の楽しみ。癒し。弾さんは髪型変えたのかー。毎回ネタが少しずつ変わってたり新しくなってたりしてるのがすごいな。
・小満ん 「馬のす」
おもしろかった。良い。見た目もスッとしていてかっこいいし。落語会で見るのと寄席で見るのとでは、受ける印象が違う。今日は気楽に見れてよかった。
・小燕枝 「小言幸兵衛」
小燕枝さんも落ち着いた雰囲気なので安心して聴ける。ほのぼのした。

落語教育委員会

初めて練馬に行った。
オープニングはひろうかろうの漫才。話す内容を変えれば、同じひろうかろうでも色んなパターンができる。
・やなぎ「金明竹
数年前に観たときはまだ初々しい前座さんだったのに、すっかり落ち着いて立派な二つ目さんになっていた。成長がすごい。噺もかなりいじって遊んでるし、このまま行けばそのうち人気出そうな感じだ。びっくりした。
喬太郎「みちのく巡業記2016」
今月初めに落語教育委員会で青森や秋田に行ったそうで、その道中の話をたくさん。しゃべりすぎて落語に入る前に持ち時間がなくなってしまい、まさかの「隣りの家に塀ができたってね」「へー」で舞台を下りていった…。こんなこともあるのか。
・歌武蔵「子ほめ」
落語会では開口一番とかで聴くことの多い演目だけど、歌武蔵さんのは若手の落語家さんのとはまた違って、たっぷりと豊かな「子ほめ」だった。今まで知らなかった、初めて聴くせりふや場面もあった。
・喜多八「居残り左平次」
以前にも聴いたことあるしDVDまで持っているのに、なぜかなかなか頭に入らないネタ。なんでだろう。喜多八さん、何だかんだ言いつつ(書かれつつ)高座では元気な姿を見せてくれるので安心できる。
出演者4人とも濃かったので、終わる頃にはけっこう疲れていた。会場が駅から近くてありがたい。

心技体

喬太郎・扇辰・彦いちによる、なかの芸能小劇場での年に一度の同期の会。興味はあるけどなかなか予定が合わず、今年ようやく行けた。
・辰のこ「狸札」
お札に化けたタヌキがかわいいー。小さいお札がぎゅっと折りたたまれるのが目に浮かぶ。
喬太郎「へっつい幽霊」
へっついって何だろうかと思いつつ、わからなくても特に困ることはなく話にもついていけた。道具屋さんはよく今まで幽霊に気付かず暮らせていたなぁ。へっついを置いてるのはお店で、寝る時は別の部屋だったから平気だったのか?
・扇辰「阿武松
お相撲。嫌な人が出てこない、後味のいい話。最初に出てくる親方だって悪意があったわけではないし。最近の扇辰さんは観る度に良くなっていってる気がする。
・彦いち「ちりとてちん
彦いちさんは3月公開のエベレストの映画に出演しているそうで、撮影時のエピソードを話してくれた。話が上手なので、聴いてるうちにだんだん映画も見たくなってくる。落語は、今まで聴いた「ちりとてちん」の中でいちばんおもしろくて笑った。
このメンバーにしては小さめの会場で、のんびりと楽しめてよかった。

月組「舞音/GOLDEN JAZZ」

寒くて外に出るのが億劫だったけど、行ったらすごく楽しかった。
ショー「GOLDEN JAZZ」、ディズニー好きな人にも見てほしくなるようなエンターテイメント感。すごい。退屈な場面が一つもなかった。
立場としての二番手は珠城さんだけど龍さんと対になってるのは間違いなく美弥さんで、体型が似てるので、二人で歌ったり踊ったりしてると表と裏みたいでうつくしい。美弥さん過去最高に輝いてる。
愛希さんを中心としたアフリカンのダンスもかっこよかった。踊れる人を集めての場面って楽しくて良い。星組カポエィラとか昨年の花組とか、稲葉作品は最近当たりが多い。
朝美さんは今回は黒髪なので見つけやすかった。かわいくてかっこよくてさわやかで、眺めているだけで心が洗われる。
お芝居は「舞音」。美弥さん、初めマノンの追っかけファンかストーカーかと思った。お花持ってるし。少し経ってシャルルの心を具現化した存在なんだとわかったけど、見た目が耽美すぎるので、龍さんとのBLのようにも見えた。
入団10年目くらいの中堅の男役さんたちがしっかりと芝居を支えていていい感じ。
今回は公演期間が長くまだあと3週間もあるので、もう一回行けたら行きたい。ショーが楽しいって素敵。

大成金 第3部

成金の2015年の集大成的なイベントの第3部に行った。
まくらでお互いをいじりあったり、出番を終えた落語家さんがロビーでスタッフとして働いていたり、会場全体がリラックスした和やかな空気で楽しかった。
・A太郎 「面会」
事故みたいな人だなぁ。わるい意味ではなく。「面会」しか見たことないので、他のネタも聴いてみたい。
・昇也 「廿四孝」
やっぱりおもしろい。信頼できる安定感。まくらは、「の・ようなもの のようなもの」の宣伝で末廣亭北川景子が来た日の話など。楽屋の隅ではしゃぐ落語家さんたち。和気あいあい。
喬太郎按摩の炬燵
按摩さんがお酒を飲みながらポツポツ呟く場面で、武春さんのことにふれてくれた。
・松之丞 「中村仲蔵
この秋冬だけでもう3回目の「中村仲蔵」。その時々によって説明の部分が詳しくなっていたり、せりふが微妙に変わっていたり、毎回内容が少しずつ違う。単に時間の都合で端折ってるだけの時もあるだろうけど、こんな細かいところを変えるんだ、と興味深い。「おもしろいものはおもしろい、つまらないものはつまらない」という言葉は、何度聴いてもつらい。残酷。おじいさんが言う「自分はもう高齢だから仲蔵が年齢を重ねた後の芝居を観ることはできないけど、お前はまだ若いから観られる」ってせりふも、自分のことと重ねてしんみりしてしまった。
最後に、成金メンバー10人(宮治さんは他の仕事に行ったので不在)と喬太郎さんで三本締め。